『アレクサンドリア』試写
本日は試写1本。
『アレクサンドリア』 アレハンドロ・アメナーバル
アレハンドロ・アメナーバルの新作なので早く観たいと思っていたが、なかなかタイミングが合わず、遅くなってしまった。
アメナーバルが、4世紀、ローマ帝国末期のアレクサンドリア、実在の女性天文学者ヒュパティアをどう描くのか期待していたが、それを上回る見応えのある作品だった。
明らかに既成のスペクタクルとは違う。たとえば、この映画の人物の配置や構成は、 『海を飛ぶ夢』の男女の関係を逆転させたものだ。『海を飛ぶ夢』では、フリア、ロサ、マヌエラという3人の女性が、主人公ラモンの生と死の位相や意味を映し出す鏡になっていた。
『アレクサンドリア』では、元奴隷のダオス、長官のオレステス、主教のシュネシオスが、ヒュパティアの生や世界観、死を映し出す鏡になっているといえる。詳しいことはいずれまた。