『羅針盤は死者の手に』の監督、音楽、衣装、プロデューサーに取材

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普段は楽天的だが、実は緻密な映画作りをしていることを確認

TIFFのコンペ作品『羅針盤は死者の手に』の監督アルトゥーロ・ポンス、音楽のエドガル・バロソ、衣装のアンナ・リベラ、プロデューサーのオスカル・ラミレス・ゴンサレスにインタビューした。紅一点のリベラがスペイン出身で、他の3人はメキシコ出身。ラテン的というか、とにかくノリノリで、一人に質問していても、みんなが次々に答え、通訳さんのメモが整理がつかないくらい長くなる。そして訳しだした通訳さんに声援を送る。

但し、映画の中身に関するコメントはどれも実に興味深かった。衣装から画像の彩度まで、細部から全体の流れまで、驚くほど緻密な作りをしていることがわかった。音楽のバロソが、この映画を10回以上観ているが、いまだに発見があると語っていた。ちなみにこの人、監督と昔からの友だちで、日本ではおそらくほとんど知られていないと思うが、拠点にしているアメリカでは作曲家/演奏者として認知され、いろいろ賞も受賞している。

“Sketches of Briefness” for Ensemble by Edgar Barroso. Performed by ICE (International Contemporary Ensemble). from Edgar Barroso on Vimeo.

“Engrama” for String Quartet by Edgar Barroso / The Diotima Quartet from Edgar Barroso on Vimeo.

ENGRAMA by edgarbarroso_2


演奏を聴いて武満徹を連想するのは筆者だけではないはず。インタビューのときには、筆者が尋ねる前から武満の影響を受けたと話し出し、武満を連想したといったらとても喜んでいた。

ECHOIC – For Violin, Gamelan and Live Electronics (Max/MSP) by Edgar Barroso from Edgar Barroso on Vimeo.

もっと聴きたい人は、彼のサイトEdgar Barrosoへ。

ポンス監督も、今回の映画とは異なるいろいろなスタイルを駆使する人で、
彼のサイトArturoPonsで、短編やビデオ作品が観られる。

El Sacrificio from xaX Pons on Vimeo.

Yo también soy este espacio from xaX Pons on Vimeo.