今週末公開オススメ映画リスト2011/01/13

週刊オススメ映画リスト

今週は『ヤコブへの手紙』『ジャライノール』『愛する人』『ソーシャル・ネットワーク』の4本です。

クラウス・ハロ 『ヤコブへの手紙』

公開より後になってしまいますが、1月20日発売の「CDジャーナル」2月号にレビューを書いています。

その昔、ジム・ジャームッシュは自分のスタイルを “less is more” という言葉で表現していた。説明や情報を削ぎ落としていけば、空間が広がり、自由な解釈や想像の余地が生まれる。逆にテレビの2時間ドラマのように、何でもかんでも説明してしまえば、 “more is less” になる。このフィンランド映画は、そんな “less is more” が効力を発揮する作品であり、描かれない部分の解釈によってドラマが奥深いものになっていく。

チャオ・イエ 『ジャライノール』

河瀨直美監督がこのチャオ・イエの才能と手腕を見込み、彼女のプロデュースのもと、奈良を舞台にした『光男の栗』(桃井かおり主演)を完成させた。そちらも早く観てみたい。

ロドリゴ・ガルシア 『愛する人』

現在発売中の「CDジャーナル」2011年1月号にレビューを書いています。

昨年公開された河瀨直美監督の『玄牝―げんぴん―』を観ていると、ナオミ・ワッツの決断により深く心を動かされる。

ロドリゴ・ガルシアが、オリジナルの企画ではなく、プロデューサーのオファーを受けて前作『パッセンジャーズ』を撮ったときには、一体どうしてしまったのかと思ったが、この新作を踏まえてみると、あの企画のどういうところに引かれたのかわかる気がしてくる。

デイヴィッド・フィンチャー 『ソーシャル・ネットワーク』

現在発売中の月刊「宝島」2011年2月号のコラム「試写室の咳払い」で取り上げています。