『’Round Midnight (Homage to Thelonious Monk)』 by Emanuele Arciuli



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20の<Round Midnight>と、ひとつの<Round Midnight>

ジャズ史のなかで異彩を放つ唯一無二のピアニスト、セロニアス・モンク。これまで様々なミュージシャンたちが、モンクのトリビュート作品を発表してきたが、Emanuele Arciuliの『’Round Midnight (Homage to Thelonious Monk)』は、そのどれとも似ていない。まったく異色の作品といえる。

Emanuele Arciuliは、イタリアのクラシックのピアニストだ。トリビュート作品では当然、モンクの生み出した様々な楽曲が取り上げられるはずだが、このアルバムでは、モンクの代表曲にしてスタンダード・ナンバーになっている<Round Midnight>だけだ。

round midnight

'Round Midnight (Homage to Thelonious Monk)

Arciuliは、これまで一緒に仕事をしてきたアメリカとヨーロッパの作曲家たちに協力を求め、それぞれの作曲家が<Round Midnight>の同じテーマの変奏を試みた。


その作曲家は、Eric Reed, Uri Caine, Alberto Barbero, Fred Hersch, Aaron Jay Kernis, Matthew Quayle, Frederic Rzewski, Milton Babbitt, Roberto Andreoni, Augusta Read Thomas, Filippo Del Corno, Michael Torke, Carlo Boccadoro, John Harbison, David Clumb, Michael Daugherty, William Bolcom, Gerald Levinson, Joel Hoffmanという顔ぶれ。

つまりこのアルバムには20の<Round Midnight>が盛り込まれているが、Arciuliがピアノで紡ぎ出すひとつの<Round Midnight>でもある。

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Emanuele Arciuli
‘round Midnight (Homage to Thelonious Monk) – Emanuele Arciuli

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