『The Union』 by Hallock Hill
- 2011年06月08日
- Ambient, Country/Folk, アルバム日記, 音楽
- Hallock Hill, Richard Skelton, Tom Lecky, アメリカ, ギター, サウンドスケープ, ジュリア・ケント, 自然, 風景
生まれた場所、アップステイトへのオマージュ
Hallock Hillは、Tom Leckyのペンネームで、そこには彼が生まれたニューヨーク州のアップステイトの田園地帯へのオマージュが込められているという。
アルバム『The Union』は、ギターのループや即興を思わせるメロディなどを重ねて作られた美しいサウンドスケープだ。
Hallock Hillのブログを読むと、彼がRichard Skeltonのファンであることがわかる。その音作りも、ただ自然や場所を意識するだけではなく、風景にまつわる記憶を掘り下げ、隠れた歴史を音で表現しようとしているところが、Skeltonに通じるものがある。
『The Union』のジャケットには、ニューヨーク州、バーモント州、カナダのケベック州にまたがる巨大な湖、シャンプレーン湖にたつ波の写真が使用されている。また、このアルバムに収められた<The Chair>のミュージック・ビデオには、シャンプレーン湖とアディロンダック山地のイメージが使用されている。
Hallock Hill – The Chair from Hallock Hill on Vimeo.
但し、音作りがSkeltonに通じるとはいっても、Tom Leckyは自然のなかに暮らし、そこで創作しているわけではない。彼はこの20年間、大都市ニューヨークとその周辺で暮らしてきた。そのためか、同じニューヨーク在住のJulia Kentが作った『Green and Gray』ほどではないが、そのサウンドに都市的な感覚がひそんでいる。
Hallock Hill – On Sundays when I wake up from Hallock Hill on Vimeo.
The Miller from sam christie on Vimeo.
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The Union