『Afterquake』 by Abigail Washburn & The Shanghai Restoration Project
- 2011年08月01日
- Country/Folk, Electronic, International, アルバム日記, 音楽
- Abigail Washburn, Dave Liang, Ted Hearne, アメリカ, サウンドスケープ, バンジョー, フィールド・レコーディング, 中国, 死, 自然, 記憶
中国・四川大地震の悲劇はどのように記憶されていくのか
ハリケーン・カトリーナの悲劇を題材にしたTed Hearneの『Katrina Ballads』のことを書いているときに、このアルバムのことを思い出した。アメリカ人のフォーク・シンガー、Abigail Washburnと主にエレクトロニカを手がける中国系のプロデューサー、Dave Liangのコラボレーションである『Afterquake』は、2008年の四川大地震の悲劇から生まれた。
ふたつの作品のアプローチはまったく違う。Hearneは『Katrina Ballads』で、ブッシュ大統領やバーバラ・ブッシュ、カニエ・ウェスト、生存者などが発した発言を取り込んだ。その言葉は異なるシンガーによって様々なスタイルで歌われる。
Abigail WashburnとDave Liangは、震災の一年後に被災地を訪れ、そこに生きる子供たちの様々な声を広い集め、伝統的な音楽、復興の響き、子供たちの歌やコーラス、フォークとエレクトロニクスが融合したサウンドスケープを作り上げた。