『イノセント・ガーデン』 映画.com レビュー+ベルイマン
宿命と意志がきわどくせめぎ合う、パク・チャヌクの揺るぎない世界
「映画.com」の5月22日更新の映画評枠で、上記のようなタイトルで、5月31日公開のパク・チャヌク監督ハリウッド・デビュー作『イノセント・ガーデン』のレビューを書いています。
脚本を書いたのはTVシリーズ「プリズン・ブレイク」でブレイクしたウェントワース・ミラーですが、『オールド・ボーイ』や『渇き』にも通じるところがあるパク・チャヌクの世界になっています。細部へのこだわりがすごいです。
ドラマに漂う冷たく、謎めいた空気と共鳴するクリント・マンセル(+フィリップ・グラス)の音楽、ヒロインが履く靴へのフェティシズム、触感まで生々しく伝わってくるかのような視覚や音響の効果など、映画が終わったあとはしばらくゆらゆらした感覚が残ります。