『WIN WIN(ウィンウィン)ダメ男とダメ少年の最高の日々』 『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』 『ダークナイト ライジング』 試写
- アメリカ, アン・ハサウェイ, クリスチャン・ベール, クリストファー・ノーラン, サシャ・バロン・コーエン, サバービア, ジョゼフ・ゴードン=レヴィット, トム・ハーディー, トム・マッカーシー, ベン・キングズレー, ポール・ジアマッティ, ラリー・チャールズ, 家族, 映画監督
本日は試写を3本。
『WIN WIN(ウィンウィン)ダメ男とダメ少年の最高の日々』 トム・マッカーシー
デビュー作の『ステーション・エージェント』(03)と2作目の『扉をたたく人』(07)の成功によって、インディペンデント映画の期待の星となったトム・マッカーシー監督の待望の新作。
前2作の主人公や物語の構成には共通点があった。ある事情で人を遠ざけるようになった孤独な主人公が、別な事情で孤立している他者と偶然に出会い、次第に心を開き、自分の気持ちに正直に行動するようになる。
この新作の物語もそれらと似た構成のように見える。不況で仕事がなく、ストレスに悩まされるさえない弁護士マイクが、ひょんなことから家出してきた青年カイルに出会い、生活が一変する。前2作では、「鉄道」や「音楽」が主人公と他者を結びつけたように、新作では「レスリング」がマイクとカイルを結びつける。