大森一樹監督のロング・インタビューをアップ
大森一樹監督のロング・インタビューをホームページ“crisscross”のmovie→interviewのコーナーにアップしました。
大森監督の2本の新作『世界のどこにでもある、場所』(2011)と『津軽百年食堂』(2010)をすでにご覧になった方も、これからご覧になる方も、いろいろ参考になるかと思いますので、ぜひお読みください。
大森一樹監督のロング・インタビューをホームページ“crisscross”のmovie→interviewのコーナーにアップしました。
大森監督の2本の新作『世界のどこにでもある、場所』(2011)と『津軽百年食堂』(2010)をすでにご覧になった方も、これからご覧になる方も、いろいろ参考になるかと思いますので、ぜひお読みください。
今回は『アンチクライスト』、『英国王のスピーチ』、『シリアスマン』、『世界のどこにでもある、場所』、『悪魔を見た』の5本です。
この映画では、「人間」と「自然」(あるいは「動物」)が対置されている。人間は「歴史」に囚われている。映画の題名に関わるキリスト教も、魔女狩りも、セラピストの論理も歴史のなかにある。動物は歴史の外にあって、「瞬間」を生きる。私たちは、ある種の狂気を通して、動物性への帰郷を果たす必要があるのかもしれない。詳しいことは、2月19日発売の「CDジャーナル」2011年3月号掲載の『アンチクライスト』レビューをお読みください。
幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを恐れてきた男が、様々な困難を乗り越えて国民に愛される王になっていく物語は感動的だ。しかし、この物語に深みを生み出しているのは、スピーチ矯正の専門家ライオネルの存在だろう。
このオーストラリア人は一見、とんでもなく型破りに見える。患者が王太子であっても往診を拒み、診察室に呼び寄せる。その診察では王太子と自分の平等を宣言し、王太子を愛称で呼び、喫煙を禁じ、プライベートな事柄を遠慮もなく根掘り葉掘り聞いてくる。
『世界のどこにでもある、場所』(2月26日公開)と『津軽百年食堂』(4月2日公開)という2本の新作が公開される大森一樹監督にインタビューしてきました。まったくタイプの違う2本の新作について、あるいは日本映画の現状について率直な言葉で語っていただき、刺激的で興味深いインタビューになりました。記事は「キネマ旬報」の3月上旬号に掲載予定です。
試写を2本観た。
弘前から見える岩木山がたまらない。筆者が登りたい山の上位にランクしている。というように書くと映画と関係がないことのようだが、大森監督の『わが心の銀河鉄道~宮沢賢治物語』に岩手山があったように、この映画に岩木山があると考えるべきだろう。
試写室で隣の席に荷物を置いていたのは中山治美さんだった。上映が始まるまで、キアロスタミやパナヒなどイラン人の監督のことをいろいろ話していた。
制作費わずか45ポンドで作られたというゾンビ映画。ホラーとして見せようとしている感じはしないし、ゾンビと化した若者のわずかに残る記憶や意識を描きつつも、ありきたりなドラマにはなってしまわない。細部にこだわったカメラワークや編集、そしてなによりもゾンビの生態を観察しているかのような距離が異質な空気を醸し出している。