『命をつなぐバイオリン』 『世界にひとつのプレイブック』 試写
- アメリカ, ジェニファー・ローレンス, ジャッキー・ウィーヴァー, デヴィッド・O・ラッセル, ドイツ, ナチズム, ブラッドリー・クーパー, マルクス・O・ローゼンミュラー, ロバート・デ・ニーロ, 家族, 戦争, 映画監督, 精神医学, 音楽
本日は試写を2本。
『命をつなぐバイオリン』 マルクス・O・ローゼンミュラー
ジョン・ボインの児童文学作品を映画化したマーク・ハーマン監督の『縞模様のパジャマの少年』では、大人の世界とふたりの子供たちの視点のズレを通して、ナチズムが描き出された。フェンスを挟んで向き合うふたりの少年は、強制収容所が何なのかを知らないままに、友情を育んでいく。
ナチスが台頭する時代を背景に、ユダヤ人の少年と少女、ドイツ人の少女の友情を描く本作にもそれに通じる視点がある。導入部で明らかなように、神童といわれるユダヤ人の少年と少女は、優遇はされているものの、ナチスの侵攻以前にすでに共産党のプロパガンダに利用され、才能を搾取されている。
ナチスの支配下で3人が友情を育むことは、音楽を自分たちの手に取り戻そうとすることでもあるが、終盤に難点がある。それはあらためてレビューで書くことにしたい。