02/10トークショーの打ち合わせ



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『ゼロ年代アメリカ映画100』刊行記念トークショーについてはすでにお知らせしましたが、芸術新聞社の編集者の根本さん、大森さんと筆者の3人でその打ち合わせをやりました。大森さんと筆者がセレクトしてきた「ゼロ年代アメリカ映画ベストテン」を照らし合わせてみたら、重複しているのは1作品だけでした。それはゼロ年代の始まりを告げる1本、トークショーでも最初に取り上げる作品になるかと思います。

筆者がセレクトしたのは、完成度や重要度が高い作品というよりは、それぞれにゼロ年代を象徴するような意味を持つ作品で、同様の意味を持つ別の作品も候補にあげていたのですが、大森さんのリストには、もしかすると筆者が選んでいたかもしれない作品がけっこう入っていたので、視点やテーマなどかみ合ったトークになりそうです。

『ゼロ年代アメリカ映画100』刊行記念トークショー



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昨年の12月半ばに出版された『ゼロ年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)に、「アメリカの一体性はいかにして構築されるか」というコラムを書いています。冷戦以後のアメリカの変化や9・11という断層を踏まえ、過去と現在を再接続するようなヴィジョンを持った作品を取り上げました。

この『ゼロ年代アメリカ映画100』刊行記念イベントとして、同じくコラムを書かれた大森さわこさんとトークセッションをやることになりました。テーマは「ゼロ年代、人間の絆と映画表現」です。大森さんと筆者が選んだそれぞれの「ゼロ年代アメリカ映画ベストテン」なども発表する予定です。祭日の前日ですので、ご興味のある方はぜひご来場ください。

■日時:2011年2月10日(木)19:00開演(18:30開場)
■会場:ジュンク堂新宿店 8階喫茶にて
入場料1,000円(1ドリンクつき)
■定員:40名

詳しくは以下サイトをご覧ください。
芸術新聞社 ゼロ年代アメリカ映画100 関連イベント1
ジュンク堂書店 新宿店 トークセッション情報

american film100

『ゼロ年代アメリカ映画100』 芸術新聞社/A5判/並製/320頁/2,730円(税込)

今週末公開オススメ映画リスト2011/01/27+α



週刊オススメ映画リスト

今回はちょっと少ないですが、『冷たい熱帯魚』と『ブローン・アパート』の2本です。

おまけとして『RED/レッド』と『ワラライフ!!』の短いコメントもつけました。それと『白夜行』は筆者も担当させていただいている「週刊朝日」の映画採点表で取り上げられています。

『冷たい熱帯魚』 園子温

『紀子の食卓』や『愛のむきだし』で突き詰められてきた家族の世界にひとつの区切りをつける作品。詳しいことは『冷たい熱帯魚』レビューをお読みください。

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クリス・マロイ 『180° SOUTH/ワンエイティ・サウス』レビュー

Review

1968年から2008年の間に自然と人間の関係はどう変化したか

クリス・マロイ監督のドキュメンタリー『180°SOUTH/ワンエイティ・サウス』は、「patagonia」と「THE NORTH FACE」という世界的なアウトドア・ブランドの創業者であるイヴォン・シュイナードとダグ・トンプキンスがかつて成し遂げた伝説の旅のエピソードから始まる。

60年代初頭から機能性に優れた登山用具を製造していたイヴォンは、1968年のある日、友人のダグからパタゴニアの山に登る旅に誘われた。彼らは、サーフボードや登山用具、旅を記録するための16ミリカメラなどをバンに積み込み、未舗装のパンアメリカン・ハイウェイを南下した。そして、パタゴニアの大自然、未開の地を踏破した経験は、彼らの人生に大きな影響を及ぼすことになった。

そんなプロローグに続いて、この映画の主人公であるジェフ・ジョンソンが登場する。8歳でロッククライミングとサーフィンに魅了され、アウトドアを生き甲斐にする彼は、10年前に伝説の旅の記録映像を見て衝撃を受け、それを追体験する機会をうかがっていた。そして伝説の旅から40年後、彼はメキシコからパタゴニアに向かうヨットにクルーとして乗り込む。

180°south-main

1月22日(土)より渋谷・シネクイントにて【20日間限定】ロードショー!ほか全国順次公開!(C)2009 180°SOUTH LLC.

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今週末公開オススメ映画リスト2011/01/20



週刊オススメ映画リスト

今週は『完全なる報復』、『ソウル・キッチン』、『180°SOUTH/ワンエイティ・サウス』、『フード・インク』の4本です。

『完全なる報復』 F・ゲイリー・グレイ

突然自宅に押し入ってきた二人組の強盗犯に腹部を刺され、妻と娘を殺害されたエンジニアのクライド(ジェラルド・バトラー)。フィラデルフィアで飛び抜けた有罪率を誇る敏腕検事ニック(ジェイミー・フォックス)は、証拠が十分ではないと判断、主犯格の男に極刑を求めず司法取引を行い、数年の禁固刑の有罪を勝ち取る。

裁判からあっさり10年が経過し、犯人たちが残酷な方法であっさりと殺害され、クライドが拘束される。その後にいったいどんな物語が展開していくのか。このような事件から始まる物語は、“復讐”か“喪”へと向かう。アメリカ映画であれば圧倒的に復讐だが、この映画はさらにその先に踏み出す。

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