今週末公開オススメ映画リスト2011/02/03+α

週刊オススメ映画リスト

今回は『ザ・タウン』『再会の食卓』『心中天使』の3本です。

おまけとして『ウォール街』の続編『ウォール・ストリート』とブラッド・アンダーソン監督の『リセット』の短いコメントをつけました。

『ザ・タウン』 ベン・アフレック

ベン・アフレックの監督第2作。強盗が家業のように引き継がれている共同体。そんな共同体が内部と外部の双方から崩壊していくことが、このドラマをより印象深いものにしている。詳しいことは『ザ・タウン』レビューをお読みください。

『再会の食卓』 ワン・チュエンアン

前作『トゥヤーの結婚』とこの『再会の食卓』。二作つづけて二人の夫を持つヒロインの物語を映画にする監督などそうそういるものではない。そういう家族のかたちが、個人と社会や歴史を深く結びつけ、複雑な感情が描き出される。詳しいことは『再会の食卓』レビューをお読みください。

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ワン・チュエンアン 『再会の食卓』レビュー



Review

二作つづけて二人の夫を持つ妻の物語を映画にする監督はなかなかいない

ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を受賞した前作『トゥヤーの結婚』と、同映画祭で銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞した新作『再会の食卓』を並べてみると、ワン・チュエンアンがかなりユニークな感性とこだわりを持った監督であることがわかる。

『トゥヤーの結婚』の舞台は、砂漠化が進む中国の内モンゴル自治区。遊牧を営むヒロインのトゥヤーと家族は窮地に立たされている。夫が生活に必要な水を確保するために井戸を掘っているときにダイナマイト事故に遭い、下半身不随になってしまったからだ。

重労働で身体を壊しかけたトゥヤーは、夫の勧めに従い、家族が生きていくために離婚し、新しい夫を探すことにする。彼女が出した結婚の条件は、元夫の面倒も見ること。そのため彼女は、再婚によって二人の夫を持つことになる。

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