ユン・ジョンビン 『群盗』 レビュー
独自の視点で現代社会を掘り下げる異才ユン・ジョンビン
筆者ホームページ“crisscross”の方に、ユン・ジョンビン監督の『群盗』のレビューをアップしました。劇場用パンフレットに書いたものです。ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン主演です。『許されざるもの』、『ビースティ・ボーイズ』、『悪いやつら』という旧作にも言及し、ユン・ジョンビン監督論にもなっています。レビューをお読みになりたい方は以下リンクからどうぞ。
筆者ホームページ“crisscross”の方に、ユン・ジョンビン監督の『群盗』のレビューをアップしました。劇場用パンフレットに書いたものです。ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン主演です。『許されざるもの』、『ビースティ・ボーイズ』、『悪いやつら』という旧作にも言及し、ユン・ジョンビン監督論にもなっています。レビューをお読みになりたい方は以下リンクからどうぞ。
韓国の新鋭ユン・ジョンビン監督の『悪いやつら』は、1982年の釜山から始まる。
賄賂で退職の危機に陥った税関職員のチェ・イクヒョンは、押収した覚醒剤の横流しを企てたことから暴力組織の若きボス、チェ・ヒョンベに出会う。そのヒョンベは偶然にも遠い親戚だった。彼の信頼を得たイクヒョンは、公務員時代のコネや血縁を駆使して裏社会でのし上がっていく。
だが、チョン・ドゥファンの後を継いだノ・テウ大統領が1990年に組織犯罪の一掃を目指す“犯罪との戦争”を宣言すると、二人の間に亀裂が生じるようになる。
そんなドラマでは、男たちの壮絶な生き様や暴力描写が際立つが、ユン監督の関心は背景となる社会に向けられている。