シルヴァン・エスティバル監督+女優ミリアム・テカイア・インタビュー

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マージナルな立場にこだわり、他者を理解し、受け入れる

『ガザを飛ぶブタ』監督と主演女優に取材でお伝えしたインタビューの記事がTIFFのサイトにアップされました。エスティバルは、フランスの通信社AFPのフォトディレクターとしてラテンアメリカを担当。ジャーナリスト、カメラマン、作家であり、砂漠についての書籍や、小説、テオドール・モノの伝記なども出版している。ミリアム・テカイアはチュニジア出身で、台湾映画にも出演しているとのこと。彼女の幸せオーラ、写真からでも伝わるのでは。

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【公式インタビュー】コンペティション『ガザを飛ぶブタ』

アルトゥーロ・ポンス監督+スタッフ・インタビュー

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スペインから故郷の現実の生活を見て、マジック・リアリズムがあると気づいた

『羅針盤は死者の手に』の監督、音楽、衣装、プロデューサーに取材でお伝えしたインタビューの記事がTIFFのサイトにアップされました。メキシコ出身でスペインを拠点に活動するアルトゥーロ・ポンス監督、監督夫人で衣装を手がけたアンナ・リベラ、ハーバード大学に在籍し、作曲家として受賞歴もあるエドガル・バロソ、主にドキュメンタリーのプロデュースを手がけ、自ら監督もするオスカル・ラミレス・ゴンサレスというスタッフ4者との賑やかな対話です。

特にポンス監督の最後の発言には、彼の独自の視点や人間性が表れているように思いました。

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【公式インタビュー】コンペティション『羅針盤は死者の手に』

『Suno Suno』 by Rez Abbasi’s Invocation

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カッワーリーの一体性と精神性によってジャズに新たな血と知を注ぎ込む

筆者のお気に入りのギタリスト、レズ・アバシ(Rez Abbasi)のニューアルバムが素晴らしい。“Invocation”というグループ/ユニット名をアルバムで名乗るのはこれがはじめてだが、2009年にリリースした『Things To Come』と基本的にメンバーは同じであり、実質的には『Things To Come』がInvocationのファーストで、こちらがセカンドということになる。

メンバー構成は、ギターと全曲の作曲がリーダーのレズ・アバシ、サックスがルドレシュ・マハンサッパ(Rudresh Mahanthappa)、ピアノがヴィジェイ・アイヤー(この三人については何度も取り上げているので説明はいらないだろう)、ベースがヨハネス・ワインミュラー(Johannes Weidenmueller)、ドラムスがダン・ワイス(Dan Weiss)。

『Things To Come』の時には、このクインテットに、インド系カナダ人(現在はニューヨーク在住)のヴォーカリストで、アバシ夫人でもあるキラン・アルワリア(Kiran Ahluwalia)が4曲に、チェロのマイク・ブロックが2曲に加わっていた。今回は完全にクインテットで勝負している。

『SUNO SUNO』

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『In The Mist』 by Harold Budd

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デレク・ジャーマン、サイ・トゥオンブリー、死者との交感

ハロルド・バッドは、『Avalon Sutra』でひとたび引退宣言をしたものの、それを撤回し、音楽活動をつづけている。『In The Mist』は、この1936年生まれのコンポーザー/ピアニストの年齢にも関わる境地を感じさせる作品になっている。

全体は、“The Whispers”、“The Gun Fighters”、“Shadows”の三部で構成されている。一部は静謐なピアノ主体、二部ではパーカッシブな要素が入り(といっても基本的なトーンは変わらない)、いくぶん動的になり、三部は静謐なストリング・クァルテットで締めくくられる。

『In The Mist』

harold budd – in the mist (album preview) by experimedia

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マイケル・ウィンターボトム・インタビュー

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現代のインドに舞台を移せば、トマス・ハーディの世界がダイナミックに展開できると思った

マイケル・ウィンターボトム監督に取材でお伝えしたインタビューの記事がTIFFのサイトにアップされました。三度目の映画化となるハーディの作品のことから、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの曲も使われている音楽のことまでいろいろ質問しています。

なかでも筆者が特に興味を覚えたのは、ツーリズムやポストコロニアリズムに関する発言ですね。ウィンターボトムがミシェル・ウエルベックの『プラットフォーム』の映画化を切望していたことを覚えていて、この小説を読んでいる方にはかなり興味深い発言なのではないかと思います。

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【公式インタビュー】コンペティション『トリシュナ』